金型部品メーカーR社 生産技術部

内面研削加工の機械化、35種類以上ある金型部品で工具費用がかさみ断念…

共用マンドレルなら6本で対応可能!ホーニング加工のプロからの提案とは

背景

精密機械向けの金型部品を製造販売するR社は、内径の精度と仕上品質の良さが顧客に評価されていた。しかし、熟練作業者の退職が間近となり、精度と仕上品質を維持しつつどのように効率化するかが課題となっていた。

課題

1個当たり1~4時間かかっている手作業による内径仕上加工を効率化したい…

R社が手掛ける金型部品は±1μm単位という超精密な加工精度で製作されていました。しかし、多品種少量生産のため製造数は1~2個単位で、内面研磨後に面粗度および内径を1個当たり1~4時間かけて仕上げています。この作業は熟練作業者の経験や勘に頼っていたため、仕上加工にかかりきりになり、後継技術者の育成はなかなか進んでいませんでした。

生産技術部のY氏はこう語ります。
「効率化するにも、手作業のためコストダウンは難しく、どうしても時間がかかってしまいます。また、この作業は熟練が必要なため、今後人手不足によってさらに長納期化し、それによるコストアップも予想されました」

Y氏は作業を効率化するための方法を模索する中で、ホーニング加工で内面研削加工を行い、最終仕上工程をラップ工程のみにすれば、手作業の時間を短縮できるのではないかと考えたのです。R社では別の部署での加工にホーニング盤を使用していたため、早速ホーニング加工の担当者に相談してみることにしました。

「ホーニング加工担当者の見解では、それぞれの加工径に合わせたマンドレルが必要とのことでした。内径種類が35種類以上ある金型部品では、工具費用がかかりすぎるため断念するしかありませんでした」(Y氏)

なかなか良い案が思い浮かばず、Y氏は頭を抱えてしまいます。

課題のポイント

  • 多品種少量生産で製造数は1~2個単位、1個当たり1~4時間かけて仕上げていた

  • 手作業は熟練が必要で、人手不足による更なる長納期化とコストアップも予想された

  • 加工径が35種類以上あるため工具費用がかかりすぎて加工の機械化は断念せざるを得なかった

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