油圧部品メーカーF社 生産技術部

量産開始後、一年経っても原価改善が進まない原因は、NC工作機械にあり?

専用加工機導入の決め手は豊富な経験に裏付けられたメーカーのサポート

解決

解決のポイント

  • 日進製作所のホーニング盤により、内径仕上加工時間が最大30%削減できた

  • 内径仕上加工をホーニング加工に変更したことにより、真直度・穴径・面粗度が安定した

  • カメラとスライドテーブルの連携により加工芯の微調整が可能で芯ずれが無くなった

  • 導入前のコンサルや導入後のアフターサービス等、手厚いカスタマーサポートが受けられた

ホーニング加工への変更で歩留まりが改善、加工時間は最大30%削減に成功!

Y氏は生産技術部のメンバーとともに、工作機械の展示会で内径仕上加工機について積極的に情報を収集し、比較検討しました。その結果、導入前のテスト加工や加工機導入までの貸出機・賃加工等のカスタマーサポートが充実している日進製作所が、当社の課題解決に適しているのではないかとの意見が多く上がります。そこで同社に問い合わせ、まずはテスト加工を行い加工機の性能を確認することになりました。

「経験豊富なスタッフが多く、導入決定前でも多くのサポートやアドバイスをしてくれて助かりました。テスト加工によって、ホーニング加工ならば真直度や穴径、面粗度が安定することが分かり、前向きに検討を始めました」(Y氏)

その後、F社は検討の上ホーニング盤G50L-MS1の導入を決定。内径仕上加工をホーニング加工へと変更したのです。

G50L-MS1はスライドテーブル式の半自動機で、加工後の穴径を測定し自動補正する計測装置を付けることで穴径を安定させることができました。さらに、日進製作所は芯ずれに対する不安を少しでも解消するため、座標確認カメラにより現物の穴の加工芯を確認、座標を検知しスライドテーブルで座標を補正することを提案し、加工芯の微調整を可能にしました。

「部品の内径仕上加工時間が最大30%削減され、加工は高精度で安定しました。結果、歩留まりも改善し原価改善ができました。特に、計測装置の自動補正機能で穴径精度が安定したことの効果が大きかったと思います。さらに、座標確認カメラとスライドテーブルによる微調整で加工芯が安定したことで、芯ずれは発生していません。これでようやく、ブレーキのかかっていた業績向上が期待できます」(Y氏)

F社ではG50L-MS1の導入後も、日進製作所から治具やツール、加工条件などに関する有用なサポートやアドバイス、提案を受けており、アフターサービスにとても満足しているとのこと。今後も良い関係を築いていきたいと考えているそうです。